台風や地震で停電したとき、スマホの充電、照明、冷蔵庫。電気が止まって困るものは多いです。ポータブル電源はその備えですが、10万円前後の買い物になるので、迷う人が多いと思います。
この記事では、防災用によく選ばれる容量1,024Whのクラスから、Jackery・EcoFlow・Ankerの現行機を1台ずつ選び、各社の公式ページに書いてある数字だけで並べました。どれが一番、とは決めません。数字の違いと、その違いがどんな人に効くかを書きます。
まず、自分に何Whが要るかを出す
ポータブル電源の「容量(Wh)」は、どれだけの電気をためておけるかです。目安は次の式で出せます。
使いたい家電の消費電力(W)× 使いたい時間(時間)= 必要な容量(Wh)
たとえば、消費電力50Wの家電を10時間使うなら500Whです。家電の消費電力は、本体の裏や説明書に書いてあります。表示の容量をすべて使えるわけではなく、電気を変換するときに目減りするので、計算した値より余裕のある容量を選んでください。
もう1つ大事なのが「定格出力(W)」です。これは一度に出せる電気の大きさで、使いたい家電の消費電力より大きくないと、その家電は動きません。今回の3機種はどれも1,500W以上で、家庭のコンセント1口ぶんと同じくらいです。
3機種の比較表(公式の数字・2026年10月2日確認)
| 項目 | Jackery 1000 New V3 | EcoFlow DELTA 3 Plus | Anker Solix C1000 Gen 2 |
|---|---|---|---|
| 容量 | 1,024Wh | 1,024Wh | 1,024Wh |
| 定格出力 | 1,500W | 1,500W(X-Boostで最大2,000Wの家電を稼働) | 1,550W |
| 重さ | 約10.6kg | 約12.5kg | 約11.3kg |
| コンセントからの充電 | 73分(緊急充電モード:50分) | 最短56分 | 約60分(アプリの超急速充電モード:約54分) |
| 電池の寿命(メーカー表記) | 約6,000回(6,000回後も初期容量の70%以上) | 4,000回以上(4,000回後も残容量80%以上) | 4,000回以上(初期容量の80%になるまで) |
| 停電時の切り替え(UPS) | 0.01秒(10ms)以内 | 10ms未満 | 約0.01秒 |
| ACコンセント | 3口(2グループで個別にオン・オフ) | 出力ポートは全部で13個 | 5口 |
| 保証(公式で買った場合) | 5年(3年+登録不要の自動延長2年) | 5年(公式サイトの対象商品・商品到着後5年) | 最大5年(通常18か月。公式オンラインストア会員は5年へ自動延長) |
| アプリ | 対応 | 対応(荒天警報で充電を優先する機能など) | 対応 |
| 公式ストアの価格(税込) | 82,350円(通常109,800円) | 119,800円〜(160Wソーラーパネル付き基本セット・通常200,200円) | 129,900円 |
出典:各社公式の製品ページ・公式ストア(URLは記事末尾の「当社が確認したこと」に記載)。表の表記は各社の書き方に合わせています。
数字の違いを読む
価格と重さは、Jackeryがいちばん小さい
公式ストアの価格は、Jackeryが82,350円、Ankerが129,900円でした。EcoFlowは、160Wのソーラーパネルが付いた基本セットが119,800円(セール中)です。重さはJackeryが約10.6kgで、3機種でいちばん軽く、EcoFlowの約12.5kgとは約1.9kgの差があります。
コンセントからの充電は、Ankerがいちばん速い
Ankerはアプリの超急速充電モードで約54分(通常モードは約60分)、EcoFlowは最短56分、Jackeryは73分(緊急充電モードなら50分)です。台風が来る前の数時間で満タンにしておきたい、という使い方なら、どれも1時間前後で済みます。
電池の寿命は、回数だけでは比べられない
回数はJackeryの約6,000回が最も多く見えます。ただし、Jackeryは「6,000回後も70%以上」、ほか2社は「4,000回で80%」と、「何%まで減ったら寿命か」の基準が違います。基準をそろえた比較は各社から出ていないため、当社はこの項目で優劣をつけていません。どの機種も、毎日1回充電しても10年ほど使える、という説明になっています(各社の表記)。
保証は3社とも最長5年。ただし条件が違う
Jackeryは公式サイトで買うと3年+登録不要の自動延長2年。EcoFlowは公式サイトの対象商品で商品到着後5年。Ankerは通常18か月で、公式オンラインストアの会員なら5年に自動延長です。公式以外のお店で買うと、保証の年数が変わる場合があります。
停電時の切り替えは、3機種ともほぼ同じ
コンセントにつないだまま使っていて停電すると、約0.01秒(10ms)でバッテリーからの給電に切り替わります。3機種とも同じ水準です。Jackeryは「0msで切り替わる無停電電源装置ではない」と注意書きをしています。
どんな人に、どれが合うか
- 予算を抑えたい・持ち運ぶ機会が多い人:Jackery 1000 New V3。価格と重さが3機種で最も小さく、電池の回数表記も最多です。
- あとから容量を増やしたい・ソーラーで充電したい人:EcoFlow DELTA 3 Plus。公式ページでは容量を最大5kWhまで拡張でき、ソーラー入力は最大1,000W(500W×2)とされています。悪天候の警報で充電を優先する機能もあります。
- 充電の速さと出力を重視する人:Anker Solix C1000 Gen 2。コンセントからの充電が約54分(アプリ設定時)と最速で、定格出力も1,550Wと3機種で最大です。ACコンセントも5口あります。
Jackery ポータブル電源 1000 New V3
- 容量1,024Wh・定格出力1,500W・約10.6kg(公式表記)
- コンセントから73分、緊急充電モードなら50分でフル充電(公式表記)
- 公式サイトで買うと5年保証(3年+登録不要の自動延長2年)
- 公式ストア価格82,350円(2026年10月2日確認・税込)。価格は変動します
ほかの2機種の公式ページ(広告ではありません):EcoFlow DELTA 3 Plus/Anker Solix C1000 Gen 2
ポータブル電源のほかに、水・食料・トイレまで含めた備え方は、防災グッズは「フェーズフリー」で選ぶと無駄がないにまとめています。
よくある質問
Q. 防災用のポータブル電源は、何Whあればいいですか?
A. 使いたい家電の消費電力(W)× 使いたい時間(時間)で、必要なWhの目安が出ます。たとえば50Wの家電を10時間使うなら500Whです。ただし表示の容量をすべて使えるわけではなく、電気を変換するときに目減りします。計算した値より余裕のある容量を選んでください。スマホの充電と照明くらいなら小さい容量でも足りますが、冷蔵庫や電気毛布を数時間動かしたいなら1,000Whクラスが候補になります。
Q. 電池の寿命は、回数が多い機種のほうが長持ちですか?
A. 回数だけでは比べられません。メーカーごとに「何%まで減ったら1回の寿命とするか」の基準が違うためです。2026年10月時点の公式表記で、Jackery 1000 New V3は「6,000回後も70%以上」、EcoFlow DELTA 3 PlusとAnker Solix C1000 Gen 2は「4,000回で80%」でした。基準をそろえた比較はメーカーから出ていないため、当社では優劣をつけていません。
Q. 停電したとき、パソコンをつないだままで大丈夫ですか?
A. 3機種とも、停電を検知すると約0.01秒(10ms)でバッテリーからの給電に切り替わる機能(UPS)があります。ただしJackeryは「0msで切り替わる無停電電源装置ではない」と明記しており、サーバーなど瞬断が許されない機器への使用は推奨していません。大事な機器をつなぐ前に、各社の説明書をご確認ください。
Q. 価格はいつも同じですか?
A. いいえ。3社ともセールが多く、価格は頻繁に変わります。本記事の価格は2026年10月2日に各社の公式ストアで確認した税込価格です。お申し込み前に必ず公式サイトで最新の価格と条件をご確認ください。
この記事で当社が確認したこと(2026年10月2日)
各社の公式製品ページと公式ストアを開き、表の数字を1つずつ照合しました。Jackeryから届いたスペック表(A8.net経由)も参照しましたが、表には明らかな誤記(サイズの桁違いなど)があったため、記事の数字はすべて公式ページの表記を正としています。
Jackery 1000 New V3:1,024Wh・1,500W・約10.6kg・AC 73分(緊急50分)・約6,000回(70%以上)・UPS 0.01秒以内・ACコンセント3口・5年保証・82,350円
公式製品ページと公式ストアの表記で一致。価格は公式ストアの販売価格(通常価格109,800円)。
EcoFlow DELTA 3 Plus:1,024Wh・1,500W(X-Boost 2,000W)・約12.5kg・AC最短56分・4,000回以上(80%以上)・UPS 10ms未満・最大5kWh拡張・ソーラー最大1,000W・5年保証・119,800円〜
公式製品ページの比較表・FAQ・保証の記載で一致。価格は160Wソーラーパネル付き基本セットの販売価格(通常価格200,200円)。ほかの構成は価格が異なります。
出典(一次):EcoFlow Japan「DELTA 3 Plus」
Anker Solix C1000 Gen 2:1,024Wh・1,550W・約11.3kg・AC約60分(超急速充電モード約54分)・4,000回以上(80%)・UPS約0.01秒・ACコンセント5口・最大5年保証・129,900円
公式製品ページの表記で一致。54分は外気温20℃・アプリで超急速充電モード設定時の値。
出典(一次):Anker Japan「Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station」
確認できていないこと
- 3機種とも、当社は実機を使っていません。充電時間・重さ・寿命はメーカーの表記です。
- EcoFlow DELTA 3 Plusの「本体のみ」の構成の価格は、公式ストアの表示から特定できなかったため載せていません。
- 電池の寿命について、基準(70%と80%)をそろえた比較データは確認できていません。
確認者:お得紹介RandyLab編集部。制度や料金は変わるため、申し込み前に必ず公式の最新情報をご確認ください。
まとめ
- まず「消費電力 × 時間」で、自分に要る容量を出す
- 1kWhクラスの3機種は、価格と重さならJackery、拡張とソーラーならEcoFlow、充電の速さと出力ならAnker
- 電池の寿命は基準が違うので、回数だけで比べない
- 保証は公式で買うと3社とも最長5年。買う場所で条件が変わる
#PR ※ 本記事は一般的な情報提供であり、特定の商品の効果・安全・防災上の結果を保証するものではありません。仕様・価格は各社公式ページの表記(2026年10月2日確認)で、変更されることがあります。お申し込み前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。